茶釜の里－ギャラリーの紹介

2007年春「ギャラリー」開館にあたり、「陶芸家」本島秀一氏の作風がもっとも生かされる場所をギャラリーとして選びたいと考えました。
先生の作品同様、決してでしゃばらず、それでいて存在感をしっかりと示してくれる、そんな静かな空間を捜し求めました。それから三年余り…。
その甲斐あって、素晴らしい建物と出会うことが出来ました。
伝統的な日本家屋の歴史を継承し、日本近代建築をもっとも得意とする、「神田静一」氏設計の傑作品のひとつでもある、旧小山邸をご紹介いただきました。
陶芸と近代建築とのコラボレーションにより、「茶釜の里ギャラリー」が生まれました。

本島氏の作る作品は、自然で、静寂そして、目に見えない
繊細な配慮が作品にも現れています。
ものづくりへの欲望をそのまま形に表すようなことはせず、自然との対話から生まれるインスピレーションを肌で感じながら
沸いてくるイメージを形にする。
本島氏の作品には、そんな独特な味わいがあります。

当ギャラリーは、先生の作品の展示と、陶芸教室を随時
行っておりますので、お気軽にお越しください。

私にとって作陶とは、自然との対話から生まれる
インスピレーション。
備前の素朴な土味を大切に、季節を肌で感じながら、
沸いてくるイメージと向き合う。
奇を衒うことなく日々の流れの中で、
自然体で土に触れている瞬間、ひとつのうつわが生まれます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本島秀一

　　　本島秀一氏の作品に思う存分触れてください。